白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「言い訳…聞いてあげるから、謝ってよ。
私…寂しかったんだからっ!
ヒカル君に会えなくて…すごく、すごく…寂しくて心配したんだからっ!!」

あっ……何、言ってんの私…

こんなこと言ったら…まるで私がひどくヒカルのことを………

「 ………ごめん。」

ヒカルはスマホを仕舞うと右手でグッと私を抱き寄せた。

ヤバいっ……だから、ヒカルを前にすると自信なかったんだ。

だから……黙秘…したのに。

都合のいい女じゃん、私。

簡単に…許してる……

思ったより大きくて筋肉質なヒカルの肩をTシャツ越しに感じる。

ヒカル君の肩……

首筋にはあのタトゥーが少しだけ襟元から覗く。

甘い砂糖菓子のような首の後ろの匂いに…ぎゅっと力のこもるヒカルの腕に…

溶かされそう。

「俺、橙子先生が好きだよ。」
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