白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
なんだか、じゃれ合いつつも…煌君の口元を拭いてあげたり、カップにストローを差してあげたり…息子の食べる姿を愛おしそうに見つめるヒカルに、きゅんときすぎて…

ハンバーガーが喉を通らない。

見た目と違って…ヒカル君は、やっぱり…

とってもいいパパ。

優しいパパだと思う。

「あっ…雨。」

煌君が、ストローを咥えながら窓の外を眺める。

「あ〜っ。傘ないなぁ〜。歩くには濡れるし…タクシー呼ぶには微妙な距離だな。」

「あっ…私、持ってるよ。小さめだけど、折りたたみ傘。」

「マジでっ。」

雨の降る向こう側…タワマンの群れを指差して煌君が呟く。

「パパ、洗濯物…煌のアザラシちゃん入れた?」
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