白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
私のスマホの通知音。

絵本を読みながらさりげなくチェック。

“チルチルとミチルが歩いて行くと…“

ん?

ヒカル君?

私は隣でシレッとスマホの操作をするヒカルに視線を向ける。

彼はあっちを向いたまま…親指だけを動かす。

ピコン…

ヒカル :「さっきの答え聞いてない。」

ピコン…

橙子 :「さっきって…さっき?」

ピコン…

ヒカル :「俺のこと好き?」


“ チルチルとミチルは思い出の国へやってきました。”


ピコン…

橙子 :「本気で言ってるの?」

ピコン…

ヒカル :「嘘、言ってどうすんの?」


“ けれど…思い出の国で見つけた青い鳥は、その国を出ると…黒い鳥に変わってしまいました。”


ピコン…

橙子 :「私、ヒカル君を好きになっていいの?」

ピコン…

橙子 :「信じていいの?」

“ 次に2人は夜の国へ着きました。”
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