白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「……ええぇぇーーーー! マジでっ?」

私は自分で自分の声の大きさに驚いて、慌てて口元を押さえる。

「うん……。」

「う、うん…って。じゃぁ…辞めなよっ。
コレも(レモンサワー)、コレも(煙草)。」

私は、そそそーっとアコの手からレモンサワーと煙草を取り上げる。

「レ……レイジ君と…って事?」

目の前の道の向こう側は、夜の飲食店がズラリと並ぶ。

レイジ君のホストクラブは少し離れた所にあるけれど、ここからヒカルのお店は近い。

私の手から、そそそーっとレモンサワーと煙草を取り返すアコ。

「……うっそ。 うーーーそっ。嘘だよ。」

アコは、飲食店の明かりを真っ直ぐ見つめてククッと笑う。
< 207 / 417 >

この作品をシェア

pagetop