白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
今の私に、この戸を開けるか…去るか…。

答えは2つに1つは無い。

1つしか無い。

去る……。  しか、無い。

2つ選択肢があるとすれば、

①全力で去る。

②その人影たちに気づかれないように息を止めて忍ぶように去る。

そんな事を考えている間に、声にならない2人の声は激しく荒くなる。

熱っぽく…喉から堪え出るのを耐えるように…切なく、吐く息は必死で懇願する。

ここまでくると、男女の声だとはっきり分かる。


「もう……ダメ……?」

「ダメ…はぁ…はぁ。♡いい…いいのぉ〜〜。」


よく…ないってばぁ〜〜(焦)!!!


吐息混じりの、けれど…叫びを必死で堪える扉の向こうが…極限に達している。


等の本人たちより…私が窒息するっつーの!!!
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