白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
煌君はそのジョーロを少し乱暴に陸斗から奪い取ると、ツンとあっちを向いて……よろけて…

尻もち!!


「おいっ!大丈夫か坊主っ。」

「わぁ〜〜!煌君っ。」

陸斗が手を差し伸べて、私は煌君に駆け寄った。

泥だらけになったズボンを払いながら、私はふっと顔を上げる。

園庭の入り口。

「煌、行くぞっ。」

珍しく…全身黒のスーツに身を包んだ光留の声に思わず身体が反応する。

ヤバい……。

今更、この前の無謀なエッチに…恥ずかしくなる。

しかも…陸斗の目の前、耳まで熱が上がるのがわかる。

冷静を装うつもりが…たぶん……

ひたすら赤面。

それに…たぶんブランド物のお高いスーツは異常なくらい光留に似合っていて色っぽい。

普段はカジュアルな格好での接客だから…スーツは見慣れないだけに、神々し過ぎて凝視出来ないとはこの事。

こう見ると、やっぱり一流のホストに見える。
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