白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
私は光留と煌君に迎えに行くよと約束すると、2人を見送った。

「橙子先生っ!待ってるねっ。」

煌君のとびっきりの笑顔に、思わず目尻が下がってしまう。

「うん。待っててね!迎えに行くから。」


花壇に戻ると陸斗は他の子供たちと戯れていた。

肩車をせがむ子供たちの要望に答えながら、私の方を見る。

「まさか…好きな人って、あいつ?」

「………………。」

「な、訳ないか。橙子にかぎって…。」

「………………。」

「マジで?!!本当に?」

思わず答えを濁したことが…答えになってしまったらしい。

「いくつ?若そうに見えたけど。」

「今日……誕生日。23歳になったって。」

「ま、まぁ……歳は関係ないと思うけど、子持ちだろ…それに見るからに夜の仕事かな…って。」

「でも、不倫じゃないよ。」

「ま、まぁ…そうだよな。そうでないと…ヤバいだろ。」

「シングルちゃんなのっ。煌君は大好きなパパと2人で生活してて、彼はシングルファーザー。」

「…………そっか。そうなんだっ。
でもさっ、〝やめとけ〟って言わない人…いないよな。」
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