白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「無理ぃ…はぁ…もう無理…」

トイレからの、か細い声を聞いて彼はもう一度、扉を閉め直す。

「……だって。」

自分の乱れた服や髪を直しながら…溜め息混じりの彼はお手上げポーズをする。

「まいったなぁ(笑)」


引くぅ〜〜〜っ!

何、その他人事のような態度っ。

「トイレ、しばらく使えねぇな…。」


「いいです。いいんです。大丈夫ですから。
私……落し物しちゃって、
だから…トイレは大丈夫ですので。」


AV男優かっつーのっ!

この手際の良さっ!

てか…AVなんて…よく知らないけど、たぶんこんな感じ?!

妄想だけど…

手際が良さそう…。


「えっ?どこ?何落としたの?」

へ?まさか? この人、激しい行為の後…何事もなかったかのように私の指輪を探そうとしてるの?

「指輪かぁ〜ホントにこの辺?。」
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