白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「ミニラウンジとかいる?って思っちゃうし。
普通のツインでいい人間なんだよね…。」

「一緒っ。(笑)」

「橙子がいればいい…。」

「私も…光留がいればそれでいい…。」

「でも…この夜景は好きだよ。
最高だから、橙子に見せたかった。」

「ありがとう…光留。大好きっ…」

「大好き…より?」

「(笑)上っ♡」

「(笑)でしょ。」

私は107本の薔薇の香りを嗅いで…光留の唇にキスをする。

薔薇の香りのするキス。

光留は本当に…私をお姫様にしてくれる一流のホスト。

王子様なんて…いないと思ってた。

そして…いるはずなんてない。

だから、これが夢なら目覚めたくないよ。

「ねぇ橙子…いいこと教えてあげる。」

「何?」

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