白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「先生。辞めないで下さいね…。
まりなは、橙子先生が大好きなんです。
周りが何と言おうと…私とまりなは橙子先生を信頼してるんです。」

まりなちゃんのママがお迎えの玄関先で、私に軽くお辞儀をする。

「まりなを…可愛がってくれて、いつもありがとうございます。」



私には…強くなれる理由がある。



自分がこの仕事にむいているのか、むいていないのか…なんて、もうどっちでもよくて…

一人でも…受け入れてくれる人がいて、求めてくれる人がいてくれるのなら…

私にはここにいる理由がある。

精一杯、向き合おう。精一杯…働かせて貰おう。

煌君に会えない、光留に触れられない切なさを…子供たちの屈託の無い笑顔が癒してくれた。

今の私が正気でいられるのは、

純粋な笑顔と仕事の責任感なのかもしれない。
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