白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
備え付けの棚に荷物を整理しながら、私はベッドの光留に振り返る。

「煌君を傷つけた人が、エリさんじゃなくて。
だって…やっぱり、自分の本当のママは…ママであって欲しいから。」

「……うん。」

光留は少し俯いてから…吹っ切るように窓の外に顔を上げる。

「ねぇ、光留。 散歩しよっか。
今日は少し暖かいよっ!」

私は冬の晴れ間にウキウキする。

「お日様の下で…光留とデートしたかったの。(笑)」

「こんなんだけど…いいっ?(笑)」

病衣姿とギブスを指差して光留が笑う。

「車椅子、押しますよっ(笑)」

イタズラ笑いの私に、光留は…〝それ、取って〟と言って壁に立て掛けてあった松葉杖を指差す。

「早く、ここを出たいし。リハビリっ!」
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