白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
魔法のような数秒。

重なる唇が甘くて…優しくて…死ぬ程幸せ。

8・9……

10秒を忘れて…無視して…

光留はキスの嵐を巻き起こす。

10秒の延長を見て見ぬふりをしてくれた煌君はタイミングよく…

ん〜そう…空気を読んで

「パパっ。到着、てっぺんっ!!」

と光留の肩を揺らした。

私は思わず光留に身を寄せて…恐る恐る下を覗いてみる。

「あっ……駅前!そっか、明日だ七夕祭り。」

煌君がまた下を覗きこむ。

「煌、保育園で…七夕の願い事、何て書いた?」

「どうしようかな…パパには内緒にしようかな。」

「何だよぉ〜。またソーシャルレンジャーの剣だろっ?」

「違うもん。」

「あーーーー!分かった。
ソーシャルレンジャーになりたいだろっ!しかも、レッドっ!」

「違うもんっ……
ん〜と、ねぇ…。」

煌君の笑顔が弾ける。

「素敵なお兄ちゃんになれますように…。」

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