白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
陸斗は中学、高校が同じ同級生。

高校ではクラスが違ったせいか、そんなに一緒にいた記憶は無いけれど…通学電車が同じだったこともあって朝の挨拶ぐらいはお互いにしあっていたように思う。

「超…久しぶりなんだけど…。何?何してるの…?ここでっ。」

「俺?何って…俺はこの通り、仕事。まっ、貯水タンクの点検ってヤツ。昼間、後輩がここだけ点検し忘れて…。」

そうだね…どう見ても、仕事の作業着だ。

「あ……そっか。そうだよね。久しぶりすぎてびっくりしちゃった。」

「3年前くらいの中学の同窓会ぶりだよな。」

「そう、そうっ!」

動揺を隠せない。

だって…今さっきの私…。

すんごい精気が抜けてたよね……

魂…グデグデだったじゃんっ。

たぶん、この世の不条理を恨み尽くしたかの様なひどい顔で観覧車を睨んでた…はず。T^T
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