白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「(笑)そうだっけっ?」

「2回、フラれた。」

「嘘だぁ〜(笑)冗談だったでしょ。」

「本気だったよ。俺はマジだった。」

「(笑)あははっ……。ありがとう、陸斗。
なんか、元気でたっ。
すんごく疲れてたんだけどね、少しだけ元気でたよっ。(笑)」


思い出した。

中3の運動会だっけ……。

クラスのムードメーカーだった陸斗は、面白くて皆んなから人気があって、応援団長なんてやっちゃう目立つタイプの男の子だった。

けれどあの頃の陸斗は、はっちゃけすぎてて告白…と言っても…今ひとつ、真面目に付き合おうなんてムードは一つも無くて。

運動会が終わった後、グラウンドのど真ん中で男子数人の中心で、

「とうこぉぉぉーーーーっ!好きだぁ〜〜!」

なんて…応援合戦の続きのように叫んだりしてた。

15歳の私に……どうしろと……(苦笑)
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