白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「はい。お疲れ様です…お名前お願いします。」

セキュリティーの為、確認してからオートロックを開ける。

「あ……………とっ。池上です。」

「パパだっ!」

「お疲れ様です。開けますね。」

??… モニター越しの男の人の声…?!

なんか…身に覚えのある 間。

バラエティー番組だったら、すかさずMCの芸人さんが突っ込んでくれる……はずの…間。

こういう間で…話をされると、なんか毎回ドキっとする。

煌君はバタバタと部屋を出て玄関へと向かう。

「あっ!煌君、待ってっ。鞄っ!そして、帽子もっ!」

一番最後のお迎え。

遅くなる父。

それでも彼にとって、信じて待ち焦がれるたった一人の父なんだ。

「煌君っ。荷物……あっ?あ…?えっ!」



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