白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「あのっ……。」

「ん?」

「池上…さん。」

「ヒカルでいいよ。」

「あの…ヒカル君。この間の…話……。」

「この間…?」

「愛情の貯金はどうしたらできますか?…っていうその答え…。」

私は勇気を振り絞って、ヒカルを引き止める。

ヒカルが急いでいることを感じつつも引き止める。

「(笑)あぁ〜アレ。忘れてっ。」

そう言って煌君を抱き上げる、ヒカルの手つきは慣れていて、やっぱりパパの仕草が身に付いているように思う。

それなのに…

忘れて。

なんて言う瞳は、やっぱり野生的でパパよりも男の部分が強い。

「だってさ。愛情なんて考えてたら…営業なんて出来ないしっ。」

冷たいくせに誘う瞳…。

誘うくせに…冷たい目つき。
< 86 / 417 >

この作品をシェア

pagetop