悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
だが、後悔したって始まらない。急ぎ足に廊下を突き進むと、向こう側からソニアがやってくるのが見えた。
「レオンティーナ様、お迎えにあがろうとしていたんですよ。無理はなさらないようにと、奥様とお約束していたでしょう」
「ごめんなさい、ソニア。ちょっと……アンドレアス殿下と話し込んでしまって」
「殿下と何をお話になったのですか?」
「そうね……この国の未来とか、かしら」
ソニアが怪訝そうな表情になる。
「今回のことをきっかけに、殿下も変わってくださったらいいのだけれど」
レオンティーナが口にするのは、ある意味傲慢なのかもしれない。けれど、そう願わずにはいられなかった。
◇ ◇ ◇
ヴィルヘルムが戻ってきたのは、それから二日後のことだった。レオンティーナを見て、彼はいぶかし気に問う。
「……君は、何をやっているんだ」
「種芋を切っています」
ロアから運んできた種芋は、大きさごとに分けて植える作業の担当者のところに運ばれていく。大きなものは、半分に切って植えるのだ。
「レオンティーナ様、お迎えにあがろうとしていたんですよ。無理はなさらないようにと、奥様とお約束していたでしょう」
「ごめんなさい、ソニア。ちょっと……アンドレアス殿下と話し込んでしまって」
「殿下と何をお話になったのですか?」
「そうね……この国の未来とか、かしら」
ソニアが怪訝そうな表情になる。
「今回のことをきっかけに、殿下も変わってくださったらいいのだけれど」
レオンティーナが口にするのは、ある意味傲慢なのかもしれない。けれど、そう願わずにはいられなかった。
◇ ◇ ◇
ヴィルヘルムが戻ってきたのは、それから二日後のことだった。レオンティーナを見て、彼はいぶかし気に問う。
「……君は、何をやっているんだ」
「種芋を切っています」
ロアから運んできた種芋は、大きさごとに分けて植える作業の担当者のところに運ばれていく。大きなものは、半分に切って植えるのだ。