悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
ロニーに調べるよう頼んだものの、まだ、何も見つかっていない。何もないならないでいいのだが、もう少し長いんで見たいような気もするのだ。
「グラナック博士が襲われると思っているのか?」
「可能性は低いと思いますけれど……アンドレアス殿下、何かおかしいと思いませんでした? 考えすぎならよいのですが」
アンドレアスの立場は、今はいかにでも利用できる。
もし、アンドレアス以外の皇子がいなくなったとしたら――継承権をはく奪されたとはいえ、他に継げるものがいないのならば、彼が復活する可能性だって十分にある。
本当は、博士をここに残していくのは心配なのだが、レオンティーナがそれを言っても始まらない。
「表向きは博士の助手兼護衛として、ここに残ってアンドレアス殿下を監視してもらった方がいい気がするんです」
「頼めるか」
「私から、ロニーにお願いします」
アンドレアスが何も企んでいないのであればそれでいいのだ。
だが、ここに来て彼が以前と変化しているように見えるのであれば――やはり監視は必要だろう。
正しい情報が多ければ多いほど、一番正解に近い道を見つけ出すことができる。
「グラナック博士が襲われると思っているのか?」
「可能性は低いと思いますけれど……アンドレアス殿下、何かおかしいと思いませんでした? 考えすぎならよいのですが」
アンドレアスの立場は、今はいかにでも利用できる。
もし、アンドレアス以外の皇子がいなくなったとしたら――継承権をはく奪されたとはいえ、他に継げるものがいないのならば、彼が復活する可能性だって十分にある。
本当は、博士をここに残していくのは心配なのだが、レオンティーナがそれを言っても始まらない。
「表向きは博士の助手兼護衛として、ここに残ってアンドレアス殿下を監視してもらった方がいい気がするんです」
「頼めるか」
「私から、ロニーにお願いします」
アンドレアスが何も企んでいないのであればそれでいいのだ。
だが、ここに来て彼が以前と変化しているように見えるのであれば――やはり監視は必要だろう。
正しい情報が多ければ多いほど、一番正解に近い道を見つけ出すことができる。