悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
レオンティーナは微笑みかけたけれど、ソニアは真っ青になった。
「レオンティーナ様、起きてはいけません。横になってください! すぐ!」
言葉を発してみて、レオンティーナにも自身の異常がようやく理解できた。普通に話しているつもりなのに、こんなかすれたような声しか出ない。
「……だめです! 横になって!」
ソニアがレオンティーナに対し、こんなにも鋭い声を発するのは初めてだった。レオンティーナは言われた通り素直に横になる。
枕に頭を預けたら、とたん身体中にかかる重みが増したような気がした。
「わ、私……」
「失礼しますね、額に触れさせていただきます」
ソニアのひんやりとした手が、レオンティーナの額に触れる。はっと息をつき、ソニアは弾かれるようにベッドから離れた。
「今日は、ベッドから出てはいけません。すぐに旦那様と奥様にご報告をして、お医者様を呼んでまいります」
「でも、今日は御前会議……」
「いけません、レオンティーナ様」
首を振るソニアは、どこか悲し気に見えた。
「レオンティーナ様、起きてはいけません。横になってください! すぐ!」
言葉を発してみて、レオンティーナにも自身の異常がようやく理解できた。普通に話しているつもりなのに、こんなかすれたような声しか出ない。
「……だめです! 横になって!」
ソニアがレオンティーナに対し、こんなにも鋭い声を発するのは初めてだった。レオンティーナは言われた通り素直に横になる。
枕に頭を預けたら、とたん身体中にかかる重みが増したような気がした。
「わ、私……」
「失礼しますね、額に触れさせていただきます」
ソニアのひんやりとした手が、レオンティーナの額に触れる。はっと息をつき、ソニアは弾かれるようにベッドから離れた。
「今日は、ベッドから出てはいけません。すぐに旦那様と奥様にご報告をして、お医者様を呼んでまいります」
「でも、今日は御前会議……」
「いけません、レオンティーナ様」
首を振るソニアは、どこか悲し気に見えた。