悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
「今日の御前会議が、レオンティーナ様にとってどれだけ大切なものなのか、私はわかっているつもりです。ですが、今、レオンティーナ様は発熱しています。他の人に感染する病の可能性だって、否定できないではありませんか」
ソニアの言葉には説得力があったから、レオンティーナは黙ってしまった。
たしかに先ほどから身体が重かったのは、発熱していたせいなのだとすれば納得だ。皇宮に病を持ち込むわけにはいかないから、今日の御前会議は欠席するしかないだろう。
(……たくさんの人に手を貸してもらったのに)
こんな時に、発熱するだなんて、自分が情けなくて仕方ない。
ソニアに言われた通り、ベッドにおとなしく横になる。慌ただしくソニアが出ていったかと思うと、冷たい水の入った盥(たらい)を持って戻ってきた。
「人にうつるのなら、ソニアもいてはいけないわ」
「レオンティーナ様のお世話をする人は必要ですから。それに……お医者様の診断が下るまで、旦那様も奥様もハイラム様もこの部屋には入れません。ですから、私くらいは側にいないと」
「ごめんなさい」
ソニアの言葉には説得力があったから、レオンティーナは黙ってしまった。
たしかに先ほどから身体が重かったのは、発熱していたせいなのだとすれば納得だ。皇宮に病を持ち込むわけにはいかないから、今日の御前会議は欠席するしかないだろう。
(……たくさんの人に手を貸してもらったのに)
こんな時に、発熱するだなんて、自分が情けなくて仕方ない。
ソニアに言われた通り、ベッドにおとなしく横になる。慌ただしくソニアが出ていったかと思うと、冷たい水の入った盥(たらい)を持って戻ってきた。
「人にうつるのなら、ソニアもいてはいけないわ」
「レオンティーナ様のお世話をする人は必要ですから。それに……お医者様の診断が下るまで、旦那様も奥様もハイラム様もこの部屋には入れません。ですから、私くらいは側にいないと」
「ごめんなさい」