悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
その可能性にたどりつき、レオンティーナは目を見張った。ルイーザはゆっくりと首(しゅ)肯(こう)し、レオンティーナは身体が急に冷たくなったような気がした。
「ルイーザ様が? アーシア王国に? あ、あちらではどんな扱いを受けるのかわからないのですよ!」
あまりのことに、普段は出さない大声が出てしまう。先日、この国を訪れた彼のふるまいは、レオンティーナにとっては許しがたいものであった。
たしかに、どこか憎めないところもあるとは思ったが、ルイーザを任せていい相手ではないと思う。
「なにも、そんな! ルイーザ様を、嫁がせなくても!」
他にいくらだって手があったではないか。
ルイーザは皇帝が最も寵愛するケルスティンの娘。わざわざ、アーシア王国に嫁がせる必要などなく、国内の貴族に降嫁させるものと思っていた。
実際、一度目の人生では、ルイーザはとある公爵家に嫁いでいる。
(……いえ、考え付かなかった私がどうかしているのかもしれないけれど……)
きゅっと握りしめた手が冷たくなっている。
「ルイーザ様が? アーシア王国に? あ、あちらではどんな扱いを受けるのかわからないのですよ!」
あまりのことに、普段は出さない大声が出てしまう。先日、この国を訪れた彼のふるまいは、レオンティーナにとっては許しがたいものであった。
たしかに、どこか憎めないところもあるとは思ったが、ルイーザを任せていい相手ではないと思う。
「なにも、そんな! ルイーザ様を、嫁がせなくても!」
他にいくらだって手があったではないか。
ルイーザは皇帝が最も寵愛するケルスティンの娘。わざわざ、アーシア王国に嫁がせる必要などなく、国内の貴族に降嫁させるものと思っていた。
実際、一度目の人生では、ルイーザはとある公爵家に嫁いでいる。
(……いえ、考え付かなかった私がどうかしているのかもしれないけれど……)
きゅっと握りしめた手が冷たくなっている。