悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
それは、はたから聞いていたら、根拠のない自信でしかなかっただろう――けれど。ルイーザは、幸せそうに微笑んだ。
「だから、何も心配することないのよ。大丈夫、いざとなったら、アーシア王国を乗っ取ってやるから見ていなさいな」
「……はい!」
まったく気づいていなかった。いつの間にか、ルイーザもレオンティーナの手が届かないところに行ってしまっているのに。
けれど、それが途方もなく幸せで、再び溢れそうになる涙をこらえながら、ルイーザに精一杯の笑みを返した。
「……寂しいけれど、ルイーザ様の選択だもの。お見送りの時には、また泣いてしまうかもしれないけれど」
「馬鹿ね。私が泣きながら嫁ぐはずないでしょ」
そうだった、ルイーザとは、こういう人だったのだ。
「大丈夫よ、レオンティーナ。私を信じて」
「……はい、ルイーザ様」
友が離れていくのは寂しい。だが、ルイーザの決断に、心から賞賛を送らずにはいられなかった。
「だから、何も心配することないのよ。大丈夫、いざとなったら、アーシア王国を乗っ取ってやるから見ていなさいな」
「……はい!」
まったく気づいていなかった。いつの間にか、ルイーザもレオンティーナの手が届かないところに行ってしまっているのに。
けれど、それが途方もなく幸せで、再び溢れそうになる涙をこらえながら、ルイーザに精一杯の笑みを返した。
「……寂しいけれど、ルイーザ様の選択だもの。お見送りの時には、また泣いてしまうかもしれないけれど」
「馬鹿ね。私が泣きながら嫁ぐはずないでしょ」
そうだった、ルイーザとは、こういう人だったのだ。
「大丈夫よ、レオンティーナ。私を信じて」
「……はい、ルイーザ様」
友が離れていくのは寂しい。だが、ルイーザの決断に、心から賞賛を送らずにはいられなかった。