悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
「ハルディール夫人の計画に乗ろうとは思わなかったのですか?」
「当たり前だろう。国内にいるならともかく、ザリロッド王国からどうやって皇帝の座を狙う? 他にいる皇子達を全員殺せば、俺に機会が回ってくるかもしれないが――」
物騒なことを言いだすので、思わず眉間にしわが寄る。じっとアンドレアスをにらみつけたら、彼はあわてたようすで手を振った。
「今は、そんなことは考えていないんだ。俺も――少しばかり、反省する必要があるからな。父上が、俺を後継の座から外したのも当然だ」
ヴィルヘルムは、知っていたのだろうか。アンドレアスのこの変化を。
けれど、レオンティーナは知らなかったので、目を丸くしてしまった。
あの、アンドレアスが。
前世ではふらふらと女性の間を飛び回り、レオンティーナには見向きもしなかったアンドレアスが。
今回の人生でも、それなりに女性関係が華やかだったアンドレアスが。
後継の座から外したのも当然だと言っている! 変わったのだろうとは思っていたけれど、ここまでとは思ってもいなかった。
「当たり前だろう。国内にいるならともかく、ザリロッド王国からどうやって皇帝の座を狙う? 他にいる皇子達を全員殺せば、俺に機会が回ってくるかもしれないが――」
物騒なことを言いだすので、思わず眉間にしわが寄る。じっとアンドレアスをにらみつけたら、彼はあわてたようすで手を振った。
「今は、そんなことは考えていないんだ。俺も――少しばかり、反省する必要があるからな。父上が、俺を後継の座から外したのも当然だ」
ヴィルヘルムは、知っていたのだろうか。アンドレアスのこの変化を。
けれど、レオンティーナは知らなかったので、目を丸くしてしまった。
あの、アンドレアスが。
前世ではふらふらと女性の間を飛び回り、レオンティーナには見向きもしなかったアンドレアスが。
今回の人生でも、それなりに女性関係が華やかだったアンドレアスが。
後継の座から外したのも当然だと言っている! 変わったのだろうとは思っていたけれど、ここまでとは思ってもいなかった。