悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
エピローグ
レオンティーナがターナジアから帰還して三日たった今、皇宮内はハルディール夫人の処遇について噂になっている。
レオンティーナとソニアは、輿入れの準備をするルイーザの手伝いに呼び出されているのだが、今日のルイーザは機嫌が悪かった。
「お兄様もレオンティーナも、本当に楽しそうよね……! ターナジアまで行って、事件を解決してしまうんだもの。私だけのけ者で!」
準備そっちのけでむくれたルイーザは、ソニアの腕を引いた。
「ねえ、ソニア。レオンティーナではなく、私に仕えない? レオンティーナはお兄様と楽しいことをしているんだもの。あなたは、私とアーシア王国に行って、楽しいことをしましょうよ」
「それは困ります……私はレオンティーナ様にお仕えしていますから……」
やんわりと、けれど断固としてソニアに断られ、ルイーザはますます膨れた。ソニアに助け舟を出そうと、レオンティーナは口を挟む。
「それは無理ですよ、ルイーザ様。ソニアは、ロニーと結婚するんですから」
「え? ロニーと結婚するの? いつ?」
レオンティーナとソニアは、輿入れの準備をするルイーザの手伝いに呼び出されているのだが、今日のルイーザは機嫌が悪かった。
「お兄様もレオンティーナも、本当に楽しそうよね……! ターナジアまで行って、事件を解決してしまうんだもの。私だけのけ者で!」
準備そっちのけでむくれたルイーザは、ソニアの腕を引いた。
「ねえ、ソニア。レオンティーナではなく、私に仕えない? レオンティーナはお兄様と楽しいことをしているんだもの。あなたは、私とアーシア王国に行って、楽しいことをしましょうよ」
「それは困ります……私はレオンティーナ様にお仕えしていますから……」
やんわりと、けれど断固としてソニアに断られ、ルイーザはますます膨れた。ソニアに助け舟を出そうと、レオンティーナは口を挟む。
「それは無理ですよ、ルイーザ様。ソニアは、ロニーと結婚するんですから」
「え? ロニーと結婚するの? いつ?」