悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
今の今までむくれていたルイーザは、ぱっと明るい顔になった。ソニアの方に身を乗り出し、わくわくした顔で彼女の袖を引く。
「ま、まだ当分先です……! ロニーの罪の償いが先ですし、レオンティーナ様より先に結婚するわけにもいきませんし」
ルイーザにぐいぐい来られて、ソニアは困った顔になった。レオンティーナの方に、救いを求めるような目を向ける。
「それじゃ、私が嫁ぐのに間に合わないじゃないの。いいわ、レオンティーナ。あなた今すぐお兄様と結婚しなさいよ。そして、ソニアが結婚するのを見届けてから私が嫁ぐわ!」
「それは無理だと思いますが……それより、それより、ルイーザ様はどうなんですか? ファブリス陛下とは……?」
まだちょっぴりファブリスにはいい印象がないので、ぶしつけかもしれないと思いながらも、強引に話題を変えてレオンティーナは問いかける。
「お手紙のやり取りはしているのよ。あの方、お手紙を書くのはあまり得意ではなさそうだけれど……」
一度立ち上がったルイーザは、宝石のはめ込まれた美しい木箱を持って戻って来た。蓋を開くと、中には封筒が収められている。
「ま、まだ当分先です……! ロニーの罪の償いが先ですし、レオンティーナ様より先に結婚するわけにもいきませんし」
ルイーザにぐいぐい来られて、ソニアは困った顔になった。レオンティーナの方に、救いを求めるような目を向ける。
「それじゃ、私が嫁ぐのに間に合わないじゃないの。いいわ、レオンティーナ。あなた今すぐお兄様と結婚しなさいよ。そして、ソニアが結婚するのを見届けてから私が嫁ぐわ!」
「それは無理だと思いますが……それより、それより、ルイーザ様はどうなんですか? ファブリス陛下とは……?」
まだちょっぴりファブリスにはいい印象がないので、ぶしつけかもしれないと思いながらも、強引に話題を変えてレオンティーナは問いかける。
「お手紙のやり取りはしているのよ。あの方、お手紙を書くのはあまり得意ではなさそうだけれど……」
一度立ち上がったルイーザは、宝石のはめ込まれた美しい木箱を持って戻って来た。蓋を開くと、中には封筒が収められている。