悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
先日顔をあわせたユエラ伯爵夫人等、影響力を持つ女性は多い。そして、ユエラ伯爵夫人はレオンティーナに好意的であった。彼女に頼んで、まずは御前会議に出席している女性の貴族とつながりを持つことができれば変わってくるかもしれない。
(……複数の貴族が連名で出せば、受け入れてもらえる可能性も高くなるかもしれない)
今まで、父やヴィルヘルムの手を借りないのであれば、自分ひとりでやるしかないと思っていた。だが、他の女性貴族と連携をして動くのならば。
彼女達にとって利益となる提案をできれば、手を結ぶことができるかもしれない。
「ありがとうございます、ヴィルヘルム様! 出口が見えてきた気がします」
「そう、それはよかった」
繋いでいた手に、またきゅっと力がこめられた。
それに合わせるように、一度は落ち着きかけた鼓動が、再びドキドキとし始める。
(私……いつの間に、ヴィルヘルム様のことを)
自分でもわからない。いつ、ヴィルヘルムのことを好きになったのだろう。共に過ごす時間が長くなれば長くなるほど、どんどん彼に気持ちが傾いていってしまう。
「レオンティーナ」
(……複数の貴族が連名で出せば、受け入れてもらえる可能性も高くなるかもしれない)
今まで、父やヴィルヘルムの手を借りないのであれば、自分ひとりでやるしかないと思っていた。だが、他の女性貴族と連携をして動くのならば。
彼女達にとって利益となる提案をできれば、手を結ぶことができるかもしれない。
「ありがとうございます、ヴィルヘルム様! 出口が見えてきた気がします」
「そう、それはよかった」
繋いでいた手に、またきゅっと力がこめられた。
それに合わせるように、一度は落ち着きかけた鼓動が、再びドキドキとし始める。
(私……いつの間に、ヴィルヘルム様のことを)
自分でもわからない。いつ、ヴィルヘルムのことを好きになったのだろう。共に過ごす時間が長くなれば長くなるほど、どんどん彼に気持ちが傾いていってしまう。
「レオンティーナ」