悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 年長の親しい友として、そして協力者としてしばしば歴史に登場するユエラ伯爵夫人。
 大幅な教育制度の改革は、レオンティーナが提案したものであるが、実際の業務を担当したのは、ユエラ伯爵夫人である。
 レオンティーナが中心となって提案した教育制度の改革は、帝国の力をおおいに向上させた。
貧しく、教育の機会がなかった者も教育が受けられるようになり、その中から帝国を支える優れた人材が次から次に現れたのである。
 ユエラ伯爵夫人の息子もまた、母のよき右腕として教育制度の向上に力を注いだ。レオンティーナの弟、ハイラム――のちのバルダート大公――と共に、皇帝をよく支えたと伝えられている。
 また、レオンティーナは、長年不作にあえいでいたターナジアの農地改革にも多大な功績を残した。
 現地で、農家の指導に当たったのは、マレイモの栽培方法を確立したグラナック博士である。帝位継承権を失い、この地の領主となったアンドレアス・ベルンシュタインもこの地の繁栄におおいに貢献したと伝えられている。
 アンドレアスもまたレオンティーナに影響を受けた一人であった。
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