悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
「なんでわざわざ……」
「だって、行き先がターナジアなんだもの。どんな危険があるかわからないでしょう? あなたには、情報収集だけじゃなくて、博士の護衛もお願いしたいの」
現在、そこがアンドレアスの領地であることはロニーも知っている。きな臭い雰囲気を感じたのか、彼はぎゅっと唇を結んだ。
「でも、アンドレアスは俺のことを知っているかも」
ロニーは前皇妃の暗殺部隊所属だったので、アンドレアスものロニーの顔を知っているかもしれない。彼の懸念も当然だ。
「そうね。殿下には近寄らない方がいいでしょうね。でも、心配だからお願いできる? わざわざ私とヴィルヘルム様が行くことになったんだもの」
「……いつ出発ですか?」
「三日後よ。それが何か?」
レオンティーナの言葉に、ロニーは力強くうなずいた。
「出かける前に、こちら側で集められる情報は集めておいた方がいい。そこは俺に任せてください」
「それは……あなたに頼みたいのはそういうことなのだけれど」
「今から出かけてきて、戻りは明後日になります。ソニア、俺の荷物は適当につめておいてくれ」
「だって、行き先がターナジアなんだもの。どんな危険があるかわからないでしょう? あなたには、情報収集だけじゃなくて、博士の護衛もお願いしたいの」
現在、そこがアンドレアスの領地であることはロニーも知っている。きな臭い雰囲気を感じたのか、彼はぎゅっと唇を結んだ。
「でも、アンドレアスは俺のことを知っているかも」
ロニーは前皇妃の暗殺部隊所属だったので、アンドレアスものロニーの顔を知っているかもしれない。彼の懸念も当然だ。
「そうね。殿下には近寄らない方がいいでしょうね。でも、心配だからお願いできる? わざわざ私とヴィルヘルム様が行くことになったんだもの」
「……いつ出発ですか?」
「三日後よ。それが何か?」
レオンティーナの言葉に、ロニーは力強くうなずいた。
「出かける前に、こちら側で集められる情報は集めておいた方がいい。そこは俺に任せてください」
「それは……あなたに頼みたいのはそういうことなのだけれど」
「今から出かけてきて、戻りは明後日になります。ソニア、俺の荷物は適当につめておいてくれ」