悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
レオンティーナが答える間もなく、ロニーはさっさと部屋を出て行ってしまった。
「申し訳ありません、レオンティーナ様。ロニーは何かと行き届いてなくて……」
「いえ、いいのよ。だって、彼にはやってもらわないといけないことがたくさんあるんだもの」
ロニーの命を救ったのは、ソニアの想い人だからというだけではく、前世のレオンティーナが、ロニーのことを知っていたという理由もある。
暗殺者としては、かなりの腕前の持ち主。情報収集にも長けていた。
もちろん、前世の記憶をそのまま引きずるのがいいこととは思わない。けれど、ロニーを引き取ったのは、彼の能力をおおいに役立ててもらうつもりだったからだ。
「それにしても、ロニーの荷物を任されるなんて、あなたずいぶん信頼されているのね?」
「単に彼が面倒くさがりなだけです……」
ぷいとそっぽを向くソニアの表情は、どこか恥ずかしがっているようでもありながらも、ロニーに対する気持ちが溢れているようだ。
(……ロニーを引き受けることにしてよかったわ)
「申し訳ありません、レオンティーナ様。ロニーは何かと行き届いてなくて……」
「いえ、いいのよ。だって、彼にはやってもらわないといけないことがたくさんあるんだもの」
ロニーの命を救ったのは、ソニアの想い人だからというだけではく、前世のレオンティーナが、ロニーのことを知っていたという理由もある。
暗殺者としては、かなりの腕前の持ち主。情報収集にも長けていた。
もちろん、前世の記憶をそのまま引きずるのがいいこととは思わない。けれど、ロニーを引き取ったのは、彼の能力をおおいに役立ててもらうつもりだったからだ。
「それにしても、ロニーの荷物を任されるなんて、あなたずいぶん信頼されているのね?」
「単に彼が面倒くさがりなだけです……」
ぷいとそっぽを向くソニアの表情は、どこか恥ずかしがっているようでもありながらも、ロニーに対する気持ちが溢れているようだ。
(……ロニーを引き受けることにしてよかったわ)