悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
楽しい話、と言われてヴィルヘルムとギルベルトは顔を見合わせた。
(……こうして見ると、似ているかもしれないわ)
髪の色が違うから、似ていないと思っていた。だが、ふたり並んでいるところを見ると、顔立ちがというより雰囲気がそっくりだ。
「気をつけてね、レオンティーナ。私の思い過ごしだと思うけれど、アンドレアスお兄様って何か企んでいる気がするの」
「何かって……」
「わからないわ」
問い返されて、あっさりとルイーザは肩をすくめる。
「楽しい話がしたいって私が言ったのにこれではだめね。そろそろユリウスの勉強時間も終わるし、ユリウスもここに呼びましょうよ」
「今度、こちらに来る時はユリウスが楽しめそうな本を持ってこようか」
ギルベルトとユリウスが一緒にいるところは見たことがなかったけれど、話を聞いている限りでは仲良くやっているようだ。
しばらくの間は、こうして皆でお茶のテーブルを囲むことはないだろう。出立してからのあれこれに頭を悩ませながらも、レオンティーナは今を楽しむことにした。
(……こうして見ると、似ているかもしれないわ)
髪の色が違うから、似ていないと思っていた。だが、ふたり並んでいるところを見ると、顔立ちがというより雰囲気がそっくりだ。
「気をつけてね、レオンティーナ。私の思い過ごしだと思うけれど、アンドレアスお兄様って何か企んでいる気がするの」
「何かって……」
「わからないわ」
問い返されて、あっさりとルイーザは肩をすくめる。
「楽しい話がしたいって私が言ったのにこれではだめね。そろそろユリウスの勉強時間も終わるし、ユリウスもここに呼びましょうよ」
「今度、こちらに来る時はユリウスが楽しめそうな本を持ってこようか」
ギルベルトとユリウスが一緒にいるところは見たことがなかったけれど、話を聞いている限りでは仲良くやっているようだ。
しばらくの間は、こうして皆でお茶のテーブルを囲むことはないだろう。出立してからのあれこれに頭を悩ませながらも、レオンティーナは今を楽しむことにした。