【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「へぇ!ふたり、お似合いだと思うよ!頑張ってね!!」
「…………」
なぜかクラスの女子に応援されても、無反応かつ無口な琉生くんだった。
そういうわたしも、クラスの女子や男子に、琉生くんとのことをいろいろ聞かれたけど、何かと答えるのが精一杯で。
琉生くんみたいな余裕なんてだせなかった。
な、情けない本当に……!
「おい矢神!ちょっと来なさい!」
「……なんだよ?」
「おまえ、昨日またケンカしたのか?」
「……うるせぇよ。センコーには関係ねぇだろ」
「あれほどケンカはするなといっただろ!」
「うるせぇよ!!俺のことなんてもうほっとけよ」
「矢神!待ちなさい!」
「……うぜぇ」