【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
琉生くんは、先生には歯向かうかのような態度をとっていた。
そういえば一度、噂で聞いたことがある。
琉生くんは、もともと成績優秀で、中学の時もとても真面目だったって。
でも信じていた教師に裏切られてから、琉生くんは変わったって。
それで今、琉生くんはあんなふうになってしまったと、聞いたことがある。
琉生くんの心の中に深く入るつもりはないけど、なんだか想像できない。
「……琉生くん」
「なんだよ」
「……琉生くんがケンカしたのって、わたしのせい?」
「はっ?」
「昨日、琉生くんがケンカしてるって聞いて、もしかしてわたしのせいなのかなって」
「……んなわけねぇだろ?」
「え……!」