【完結】わたしの偽り彼氏になってください！

　「なんだよ？怒った？」

　「……べ、べつに。怒ってない！」

　「まぁ、おまえは今だけは彼女だし？何か気になることがあれば、遠慮なく言えよ」

　「……琉生くんってさ、わたしと同じで恋愛に興味なさそうだよね」

　「はっ？何だいきなり」

　「だって、女の子に興味なさそうだし」

　「興味ねぇ訳じゃねぇけど、女なんて面倒な生き物だとは思ってる」

　「……やっぱ興味ないんじゃん」

　「興味ないわけじゃない。面倒なおんながキライなだけ」

　「……面倒？」

　「ああ。別れるって言ったら泣いてすがる女とか、ケンカしたら逆ギレする女とか」

　「……琉生くん、今までどんな女の子と付き合ってたの？」

　「そういう女」