【完結】わたしの偽り彼氏になってください!

最悪のファーストキス






 「言ったよな?彼氏になってやるって。だけどあの時、オレはキスくらいはさせろって、言ったはずだけど?」

 「……っ!」




 そうだった。
 そんなこと、言われたような気がする。





 「思い出したか?」

 「あ、あ、あれは……本気だったの?」
 
 「本気に決まってんだろ?なんだ。まさか、冗談だと思ってたのか?」

 「……か、からかってるだけかと、思ってたから」

 「そんなわけねぇだろ?だから彼氏になってやったんだろ?」

 「えっ、えっ……ん?」

 「おまえ、テンパり過ぎ。少しは落ち着け」

 「だ、だって……!」




 琉生くんがさっきから、変なことを言うから、どういう反応をしたらいいのか分からない。
 た、助けて……!





 
< 20 / 73 >

この作品をシェア

pagetop