【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
正直に言うと、美南は美人だと思うし、スタイルもいい。
まぁ恋愛に全く興味がないっていうのも、ちょっと意外だったけど。
この前、美南にキスした時だってそう。
普段はあんなにクールな感じなのに、美南にキスしたら、顔を真っ赤にしていた。
どうやらファーストキスだったらしく、リンゴみたいに真っ赤にしていて怒っていた。
オレだって別に、アイツのこと好きとかじゃないけど。
あんな顔もするんだなって、その時思ったのは、美南には内緒だけど。
そんな時、美南にデートしてほしいと言われた。
「ねぇ琉生くん、わたしと、デートしてくれる?」
「……はっ?」
「たとえ偽りだとしても、今は恋人だし……そ、その、一度くらいはデートしたほうがいいのかなって……!」