【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「……じゃあ、行くか」
「う、うん」
そういう琉生くんだって、似合ってる。
不良のくせに、ニットなんか着てるのに。
「琉生くんも、似合ってる……」
「そうか?ありがとな」
「……べ、べつに」
「素直じゃねぇのな?」
「……べつに!」
琉生くんって、どうしてそういつもわたしのことをからかうのかな?
もう、よく分からない……。
「……美南、ボウリング好きか?」
「えっ?ボウリング?」
「ああ。ボウリング、行かねぇ?」
「べ、べつにいいけど?ボウリング、わたしも好きだし」
「じゃあ、決まりだな」
ということで、初デートはボウリングに決まった。