【完結】わたしの偽り彼氏になってください!





 「じゃあ、美南、おまえ先に投げろ」

 「えっ!なんで?」

 「おまえが先に投げたほうが、オレがやりやすい」

 「ええっ……!」

 「あ、オレ飲み物買ってくるけど。美南は、何飲む?」

 「わ、わたし?わたしは、なんでもいい」

 「そ。じゃあ、靴履いて待ってて」




 琉生くんは、クールな顔して飲み物を買いに向かっていた。
 もう、なんでわたしが先に投げるの?



 そう思いながら、靴を履き替えた。
 その時、飲み物を持って琉生くんが戻ってきた。



 「美南、ほら。レモンティーでいいか?」

 「レモンティー?ありがとう!レモンティー、大好き」

 「そ。ならよかった」

 「わたし、先に投げるよ?」

 「ああ」





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