【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「美南は、これでいいのか?」
「えっ、えっと……じゃあマンゴーとパイナップルのパンケーキにする」
「りょーかい。注文とっていい?」
「あ、うん……ありがとう」
目の前で注文を取る琉生くんを眺めながら、ずっと考えていた。
琉生くんのことを思うたびに、胸が苦しくなって、なんか痛いときがある。
この感情がなんなのか分からなくて、戸惑ってしまう。
不思議なことに、たまにふいにドキドキしてしまって、あまり顔を合わせられないときがある。
「……美南?おまえ、どうした?」
「えっ?な、なにが?」
「おまえさっきから、ずっと変じゃん?」
「そ、そんなこと、ないよ?フツーだよ、フツー……!」