【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「べつに。じゃあな」
矢神くんは、そのまま歩いていってしまった。
なんかわからないけど、ちょっとミステリアスな人だったな。
「そういえば……」
あの制服って、うちの学校のだよね?
もしかして矢神くんも、あの学校の生徒なの?
えっ、でも、一度も見たことはない気がする……。
「……ちょっと不良だよね、矢神くん」
矢神くんって、一体何者なの……?
矢神くんとその後また会えるなんて、わたしはこの時思っていなかった。
そしてまさか、矢神くんにあんなコトを言ってしまうなんて……。
……わたしって、何がしたいの?
自分のことがわからない。