【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「そんなことあるだろ?」
「ひ、ひどい琉生くん……」
「……まぁ、そんな所がカワイイんだけど」
「えっ?なに?なんか言った?」
「なんでもねぇよ。ほら、早く食え」
「あ、うん」
最後に言った琉生くんの言葉は、わたしには聞こえなかった。
ただ、なんとなく……琉生くんの表情が変わったことだけは、気づいた。
パンケーキをたべながら思ったことは、琉生くんって、ちょっと大人っぽい感じの人なんだってことで。
ミステリアスな雰囲気出してる気がしたけど、本当はすごく優しいのかも。
不良だし、ケンカばっかで、一匹狼だって聞いてたけど。
……本当は、全然そんなことないと思う。