【完結】わたしの偽り彼氏になってください!




 あの時、困ってるわたしを助けてくれたし。
 わたしが彼氏になってほしいと言ったら、彼氏になってくれた。




 琉生くんは問題児だって先生は言っていたけど。
 本当は、そんなことないんじゃないのかな?




 パンケーキを食べながら、ずっとそんなことを考えていた。
 琉生くんと一緒にいると、なんだか変な気持ちになってしまう……。




 「ごちそうさまでした」

 「……じゃあ、そろそろ行く?」

 「うん。そうだね」

 「ここはオレが払うから、財布出さなくていいからな?」

 「……うん、分かった。ありがとう」




 ほら、琉生くんってやっぱり、優しい。
 だって琉生くんは、女の子にはお財布出させない人だもん。







 
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