【完結】わたしの偽り彼氏になってください!





 「……美南」

 「琉生くんとの恋を、知りたい」





 そう言うと琉生くんは、優しく抱き寄せてくれた。
 その瞬間にドキドキしてしまって、顔を見れなくなった。




 そういえばこの前、琉生くんの担任の野田先生が、私の所に来てこう言っていた。
 「琉生くんのことを、頼む」って。



 
 琉生くんが最近、問題を起こさずにいるのは、わたしのおかげだと言っていた。
 謹慎ばかり食らっていて、次に問題を起こした時には、退学になる可能性があると、言っていた。




 野田先生は、琉生くんのことをかなり心配しているようだった。
 学校に来ないこともしばしばあったみたいだけど、今はちゃんと学校に来てるのは、わたしがいるからだと言ってたし。






 
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