【完結】わたしの偽り彼氏になってください!
「……そうだっけ?」
「そうだよ!助けてくれたよ?」
「んなこと、いちいち覚えてねぇよ」
「そ、そんな……!」
「で?オレになんか用?」
「あ、この前は、どうもありがとう」
「……まぁ、覚えてねぇけど」
この一週間、ずっと考えていた。
いろんな人に告白されても、特に嬉しくないし、恋に全く興味がないわたしだけど。
彼氏がいるっていうことに、したらどうだろうかって!
そうすれば、その告白の回数も減るだろうし、めんどさくならないかもって!
そう思ったんだけど、その相手に1番今ふさわしいのって。
もしかして矢神くんなのでは?って思っていた。
だって、矢神くんは不良で一匹狼っぽいし。