キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。
幼い頃から体の弱い真奈の面倒を見るように言い聞かせられてきたからか、お節介焼きなのかもしれない。
そんな真奈は夏休みの入院以降は発作も起こさず、元気に学校に通っている。
火曜の六時間目は私の苦手な化学だったが、先生が実験をしてくれたのでいつもより楽しかった。
といっても、同じ班になった中江くんが主導権を握ってテキパキ進めてくれたので助かったんだけど。
「柳瀬、違う。ピペット使え」
「あ……」
中江くんはあきれ顔で私を注意する。
「莉奈、やってもらったら?」
隣の班の真奈がつっこんできた。
彼女の班は男子が中心になってもっと先まで進んでいる。
「自分でやらないと覚えないから、わかんないヤツほどやったほうがいい」
中江くんの言葉は厳しいけどその通り。
私はピペットを手にして実験を続けた。
それにしても彼は、野球もできるのに勉強もそつなくこなしてすごい。
そんな真奈は夏休みの入院以降は発作も起こさず、元気に学校に通っている。
火曜の六時間目は私の苦手な化学だったが、先生が実験をしてくれたのでいつもより楽しかった。
といっても、同じ班になった中江くんが主導権を握ってテキパキ進めてくれたので助かったんだけど。
「柳瀬、違う。ピペット使え」
「あ……」
中江くんはあきれ顔で私を注意する。
「莉奈、やってもらったら?」
隣の班の真奈がつっこんできた。
彼女の班は男子が中心になってもっと先まで進んでいる。
「自分でやらないと覚えないから、わかんないヤツほどやったほうがいい」
中江くんの言葉は厳しいけどその通り。
私はピペットを手にして実験を続けた。
それにしても彼は、野球もできるのに勉強もそつなくこなしてすごい。