キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。
電車に乗り、家の最寄り駅につくと、中江くんまで降りてきて家まで送ってくれると言う。
「ほんとごめん。でも助かる。ありがとう」
家の前についた私は、ずっと持ってもらっていたカバンを受け取り、彼に頭を下げる。
「明日もこの調子だったら学校休め。とりあえず部活には来るな」
来るな、なんて冷たい言い方のようにも聞こえるけれど、それだけ心配してくれているのだろう。
「うん、そうする」
「柳瀬。お前……さっき言ったこと覚えてる?」
「さっきって?」
どの話?
「まあ、いいや。それじゃ」
彼はあっという間に元来た道を戻っていった。
「ただいま」
「おかえり」
リビングから母の声が聞こえてきたけど、私はそのまま二階に上がった。
いつもそうだし、少し横になりたかったからだ。
階段を上がると、手前の部屋のドアが開き、真奈が出てきた。
「ほんとごめん。でも助かる。ありがとう」
家の前についた私は、ずっと持ってもらっていたカバンを受け取り、彼に頭を下げる。
「明日もこの調子だったら学校休め。とりあえず部活には来るな」
来るな、なんて冷たい言い方のようにも聞こえるけれど、それだけ心配してくれているのだろう。
「うん、そうする」
「柳瀬。お前……さっき言ったこと覚えてる?」
「さっきって?」
どの話?
「まあ、いいや。それじゃ」
彼はあっという間に元来た道を戻っていった。
「ただいま」
「おかえり」
リビングから母の声が聞こえてきたけど、私はそのまま二階に上がった。
いつもそうだし、少し横になりたかったからだ。
階段を上がると、手前の部屋のドアが開き、真奈が出てきた。