先生がいてくれるなら②【完】

もう彼女たちは、十分制裁を受けてると思う。


これだけあらぬ噂を立てられて、学校にだって3週間も来られなくて。


噂は一時的な物だからいずれ消えるとしても、もう誰も彼女たちに近づかないだろう。


もともと成績の方はあまり良くないらしいけど、今後ますます授業にはついて行けなくなるに違いない。


そうなると結局、自主退学と言う事になりかねないわけで……。



「──だからね、私はそれでもう十分」


私がそう言うと、先生は呆れたように私を見つめた。


「だってね、」


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