先生がいてくれるなら②【完】

ほんの一瞬、先生の手が私の肌に触れて……私がピクリと反応すると、先生がクスッと笑うのが分かった。


そんな小さな反応や変化も、極至近距離だから、伝わってしまう。



「できたよ」


先生はそう言って、私の額にリップ音をたててキスをした。



「~~~~~っ!」



真っ赤になって慌てふためく私に、先生は「立花は色が白いから、やっぱり青いの似合うな」と言って目を細める。



そして


「誕生日おめでとう」


そう言って、もう一度私の額にキスを落とした。



「あっ、ありがとう、ございますっ」


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