先生がいてくれるなら②【完】

ほっぺやおでこにキスされるのは、やっぱりまだ全然慣れなくて一人あわあわしちゃう。


そんな私を見ながら先生は「17歳か……ひとつだけ縮まったな」って苦笑した。


ため息を吐きながら「束の間の8歳差か……」と言って先生は私の肩に額を埋めてる。



あぁ、そっか、先生はいま25歳なんだ。


25歳から見た17歳って、どんな風なんだろう?


やっぱり、子供?


私から先生を見ると、とても “大人” って感じがする。



この “年の差” と言うヤツは、悔しいけど、一生縮まることは無い。


先生の誕生日が来るまでの束の間、ほんのちょっぴり縮まるけど、それは縮まったとは言わない。



──そして私はとても重要なことに気がついた。


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