先生がいてくれるなら②【完】

俺の気迫に圧倒されたのか、体育教師の飯島先生は一瞬あっけにとられていたが、俺の尋常じゃ無い様子を見て急いで鍵を渡してくれる。


「何かあったんですか?」

「女子生徒がひとり、倉庫に閉じ込められたかも知れません!」

「えっ!?」


俺は鍵を受け取るとすぐに倉庫へ向かって走り出した。


その後を飯島先生も追いかけてくる。


「藤野先生、どう言うことです!?」

「説明は後です、今はどこに閉じ込められたか探さなければ!」


「お手伝いします、鍵を半分貸して下さい!」

「お願いします!」


二手に分かれて探し始めた。


< 12 / 354 >

この作品をシェア

pagetop