先生がいてくれるなら②【完】
俺の気迫に圧倒されたのか、体育教師の飯島先生は一瞬あっけにとられていたが、俺の尋常じゃ無い様子を見て急いで鍵を渡してくれる。
「何かあったんですか?」
「女子生徒がひとり、倉庫に閉じ込められたかも知れません!」
「えっ!?」
俺は鍵を受け取るとすぐに倉庫へ向かって走り出した。
その後を飯島先生も追いかけてくる。
「藤野先生、どう言うことです!?」
「説明は後です、今はどこに閉じ込められたか探さなければ!」
「お手伝いします、鍵を半分貸して下さい!」
「お願いします!」
二手に分かれて探し始めた。