先生がいてくれるなら②【完】
真っ暗なその中に、
携帯の灯りだけでは全てを把握出来ない、その中に──
「立花!!」
駆け寄って抱きかかえるが、何の反応も無い。
力なくだらりと垂れ下がる腕。
抱き上げて、倉庫の外へと運び出す。
「あっ、藤野先生、いましたか!」
一緒に探してくれた飯島先生が駆け寄ってきた。
「飯島先生、救急車を呼んで下さい! あと、職員室へ行って報告をお願いします!」
「分かりました!」